「先生、さすがですね、
岡本先生は天才ですから
わたしどもにはとてもとても」
などと言う。
それを聞くと、無性に腹が立つ、
蹴飛ばしてやりたくなるんだ、と。
太郎だって、生まれたときから
岡本太郎だったわけじゃない。
太郎は決意して、覚悟して、
岡本太郎になったんだ。
それを、死ぬまでやりきった。
つらかったと思うし、
言えないことがいっぱいあったと思うけど、
でも、彼は最期まで、岡本太郎を降りなかった。
そこがすごいし、だから愛おしいんだ、と。
そんなことも知らないで、
「先生さすがですね、すごいですね」
甘ったれるな! って。