太郎さんは、フランスに行ったときに
マルセル・モース
(文化人類学者。岡本太郎さんが
ソルボンヌ大学留学時に師事)
とのつきあいがありましたよね。
進んだ西洋の文化にあって、
たとえばアフリカに住む人たちを
研究対象として見ることがあったかもしれない。
でも、ちゃんと研究している人は
「ほんとうは同じ」ということに
気づいていくわけです。
おそらく人類学というのは
そういうことだと思います。
そこで、
自分が自分として生まれたということを
否定するわけにはいかない。
パリにいる岡本太郎はそう考えたと思います。
否定するわけにいかないけど
過剰にすばらしいとも言わない。
海外に行くと「日本はすげぇぞ」って、
やたらに言いたがる人だっているけど、
岡本太郎はそうもならなかった。